大阪の農業 / なにわ特産品(21品目)

なにわ特産品(21品目)

泉州水なす

江戸時代から栽培されている泉州地域の特産品で、果肉は柔らかく、水分をたっぷり含みジューシーで皮も薄く、甘みのある丸なすの一種です。アクが少ないので、生食や、浅漬けに適しています。

収穫最盛期

4月~9月

効用

なすの実の約92%が水分で、カリウムとともに利尿を促します。なすの皮の成分には活性酸素の生成を抑制する働きがあり、ガンや動脈硬化、高血圧の予防に効果が期待できます。

■主な栄養素(五訂日本食品標準成分表)【可食部100gあたり】
  • カリウム・・・220mg
  • ビタミンB1・・・0.05mg
  • 食物繊維・・・2.2g
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大阪ふき

冬の終わりを告げる春野菜として珍重され、独特の香りとほろ苦さが特徴の大阪ふきは、泉州地域の特産品です。新品種「のびすぎでんねん」は生育がよく、彩りがきれいで、みずみずしく、甘みがあります。佃煮や煮物に用いられます。

収穫最盛期

3月~5月

効用(参考文献/「野菜の効用辞典」真珠書院)

比較的カリウムが多く含まれています。また、苦味は薬理作用があります。葉とつぼみ・根が薬用にされ、咳止め・胃もたれに用いられます。生の葉や根は虫さされや打ち身・切り傷などに外用されます。

■主な栄養素(五訂日本食品標準成分表)【可食部100gあたり】
  • カリウム・・・330mg
  • カルシウム・・・40mg
  • 食物繊維・・・1.3g
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大阪なす

大阪なすは、南河内地域が特産の色鮮やかな中長のなすです。春から夏にかけて、肉質が柔らかく、新鮮で色つやがよいのが特長です。焼なすや揚げなすなどに適し、別名「千両なす」とも呼ばれ、なす料理全般に広く利用されています。

収穫最盛期

4月~8月

効用

なすの皮に含まれるアントシアニンは、生活習慣病予防の原因となる活性酸素の生成を抑制する働きがあり、ガンや動脈硬化、高血圧の予防に効果が期待できます。

■主な栄養素(五訂日本食品標準成分表)【可食部100gあたり】
  • カリウム・・・220mg
  • ビタミンB1・・・0.05mg
  • 食物繊維・・・2.2g
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紅ずいき

泉州地域や南河内地域を中心に栽培されています。ずいきとは里芋の葉柄のことで、この部分が赤いことから紅ずいきと呼ばれています。酢を加えた熱湯でゆで、冷やした和え物は、大阪の夏の風物詩です。

収穫最盛期

7月~8月

効用(参考文献/「野菜の効用辞典」真珠書院)

ずいきにはカリウム・カルシウム・マンガンが多く含まれます。疲労回復に効果があるといわれ、昔から産後の悪血をなくすものとされています。

■主な栄養素(五訂日本食品標準成分表)【可食部100gあたり】
  • カリウム・・・390mg
  • ビタミンB1・・・80mg
  • 食物繊維・・・1.6g
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しゅんぎく

主な産地は泉州地域と中部地域です。全国第2位の生産量で、創意工夫を重ね、肉厚で柔らかく、葉先まで色濃く風味豊かなしゅんぎくを栽培しています。大阪では「きくな」という呼び方が一般的で、鍋物・おひたしはもちろん、サラダにも最適です。

収穫最盛期

10月~3月

効用

β-カロテン・ビタミンCが多く、ガン予防や肌荒れに効果が期待されます。しゅんぎくの香りの成分は、自律神経に作用し、胃腸の働きを高めたり、痰を切り、咳をしずめることに効果的だといわれています。脂肪の代謝を助けるビタミンB2も多く含まれます

■主な栄養素(五訂日本食品標準成分表)【可食部100gあたり】
  • β-カロテン・・・4,500μg
  • ビタミンB2・・・0.16mg
  • ビタミンC・・・1.9mg
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泉州キャベツ

大阪名物「お好み焼き」に欠かせない泉州のキャベツは、「松波」という品種が中心です。ずっしりと重みがあり、しっかり詰まっています。生で食べてもおいしく、加熱してもくずれず甘みが増すため、煮込み料理にも最適です。

収穫最盛期

12月~3月

効用

キャベツにはビタミンCが多く、血液を凝固させたり、骨を強くする効果に優れたビタミンKのほか、胃潰瘍・十二指腸潰瘍の予防に役立つ含硫化合物を含んでいます。硫黄・塩素なども含まれ、胃腸内で消化・吸収を助けて、消化不良を防ぐといわれています。

■主な栄養素(五訂日本食品標準成分表)【可食部100gあたり】
  • カルシウム・・・43mg
  • ビタミンK・・・78μg
  • ビタミンC・・・41mg
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泉州たまねぎ

泉州地域のたまねぎ栽培の歴史は古く、「日本のたまねぎ栽培の発祥の地」とも言われています。明治時代から水稲の裏作として作られてきました。水分が多く、甘みがあり、柔らかいのが泉州たまねぎの特長です。

収穫最盛期

5月~6月

効用

たまねぎの辛味の成分は、新陳代謝を活発にします。またビタミンB1の吸収をよくするので、疲労、食欲不振、不眠、精神不安定などに対して有効です。血液凝固を遅らせるのに役立ち、糖尿病、高血圧、動脈硬化の予防にも良いとされています。

■主な栄養素(五訂日本食品標準成分表)【可食部100gあたり】
  • カリウム・・・150mg
  • カルシウム・・・21mg
  • ビタミンC・・・8mg
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大阪きゅうり

南河内地域が主産地で、ハウス栽培されている大阪きゅうりは、色鮮やかで歯触りが良く、サラダや酢の物に重宝されています。みずみずしい香りで、パリッとした歯切れが特長です。いぼがチクチクするものほど新鮮です。

収穫最盛期

9月~11月

効用

きゅうりは95%以上が水分で、ビタミンCとカリウムが多く含まれています。カリウムには、高い利尿作用があるので、二日酔いの解消に良いといわれています。

■主な栄養素(五訂日本食品標準成分表)【可食部100gあたり】
  • カリウム・・・200mg
  • β-カロテン・・・330μg
  • ビタミンC・・・14mg
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泉州さといも

きめが細かく、丸くて形の良い泉州さといもは「月見芋(小芋)」と呼ばれ、中秋の名月に皮のままゆでる「きぬかづき」に使われます。また、さといもは子孫繁栄の象徴として、お正月などに縁起物として用いられています。

収穫最盛期

9月~10月

効用

さといものぬめりの元となるガラクタンは、糖質とたんぱく質が結合したもので、血圧を下げる助けになり、動脈硬化を予防したり、血中のコレステロールを取り除く効果があります。

■主な栄養素(五訂日本食品標準成分表)【可食部100gあたり】
  • カリウム・・・640mg
  • ビタミンC・・・6mg
  • 食物繊維・・・2.3g
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大阪えだまめ

中部地域や泉州地域を中心に栽培されています。甘くて大粒なのが特長です。大豆の未成熟な実を枝つきのままゆでて食べたことから、この名がつきました。塩茹でのほか、サラダやスープにも利用されます。

収穫最盛期

7月~8月

効用

ビタミンB1は、疲労回復、夏バテ予防が出来るといわれています。また、えだまめのたんぱく質にはアミノ酸が多く含まれており、ビタミンB1・Cとともにアルコールを分解し、肝臓の負担を減らす働きをします。

■主な栄養素(五訂日本食品標準成分表)【可食部100gあたり】
  • タンパク質・・・11.7g
  • ビタミンB1・・・0.31mg
  • ビタミンC・・・27mg
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えびいも

唐芋の小芋を土寄せしてエビのように太らせたものをえびいもと呼び、最高級のさといもとして珍重されています。肉質は粉質で粘り気に富み、よくしまり味わいも極めて優れています。棒だらと炊き合わせた「いもぼう」が有名です。

収穫最盛期

10月

効用(参考文献/「野菜の効用辞典」真珠書院)

食物繊維が豊富で便秘予防の効果があるといわれています。また、糖尿病、高血圧の予防やコレステロールの吸収を阻害し、胃粘膜の保護や肝臓の解毒作用を助ける効果があります。

■主な栄養素(五訂日本食品標準成分表)【可食部100gあたり】
  • ビタミンB1・・・0.07mg
  • ビタミンC・・・6mg
  • 食物繊維・・・2.3g
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若ごぼう

八尾市が主産地です。八尾市を中心に栽培されている葉ごぼうは、地元では「若ごぼう」と呼ばれ、根だけを食べる普通のごぼうと異なり、柔らかい葉柄の部分と若い根を食します。特有の香りと歯ざわりが特長です。炒め物、煮びたし、ごま和えやサラダなど、調理方法は様々です。

収穫最盛期

3月~5月

効用(参考文献/八尾市役所webページ)

食物繊維、ビタミン類、カルシウム、鉄分等がたっぷり含まれています。特に若ごぼうの葉には、ルチンが多く含まれており、毛細血管を強化する働きや、血栓を防いで血流をスムーズにする働きを持ち、高血圧や動脈硬化などのリスクを軽減する成分として効果があるといわれています。

■主な栄養素(五訂日本食品標準成分表)【可食部100gあたり】
  • ルチン・・・220mg
  • カルシウム・・・55mg
  • 鉄分・・・3.2mg
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大阪こまつな

関東で生まれたこまつなは、江戸庶民の重要な冬の野菜でした。今では大阪でも栽培され、泉州地域、中部地域が主産地です。葉にやや丸みがあり、表は濃い緑色、裏はやや薄い緑色なのが特長です。浸し物、和え物、煮物、炒め物など幅広い料理に利用できます。

収穫最盛期

10月~3月

効用

カルシウムがほうれん草の5倍と、非常に多いのが特長です。またβ-カロテンには抗酸化作用があり、ガン予防が期待できます。豊富なビタミンCは粘膜を強くするので、風邪などの予防になるといわれています。

■主な栄養素(五訂日本食品標準成分表)【可食部100gあたり】
  • カルシウム・・・170mg
  • β-カロテン・・・3,100μg
  • ビタミンC・・・39mg
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大阪みつば

大阪では明治時代に堺市を中心に栽培がはじまり、現在では、泉州地域を中心に水耕栽培されています。早春を告げる香りと歯ざわりが特長であるみつばは、お吸い物やおひたし、すき焼きに利用するのが一般的です。

収穫最盛期

9月~5月

効用

みつばの香りの成分は、神経をしずめることでストレスや不眠の改善、食欲増進にも役立ちます。β-カロテンが豊富で、目や皮膚の粘膜を保護し、視力の低下や肌のトラブルに効果的です。

■主な栄養素(五訂日本食品標準成分表)【可食部100gあたり】
  • カリウム・・・500mg
  • カルシウム・・・47mg
  • β-カロテン・・・3,200μg
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大阪ねぎ

泉州地域が主産地である大阪ねぎは、古くから栽培されている野菜のひとつです。現在の難波周辺で栽培されていた難波ねぎが京都の九条ねぎの原種ともいわれています。寒くなると風味を増し、煮物、揚げ物、炒め物、鍋物など、あらゆる料理に利用できます。

収穫最盛期

7月~3月

効用

ねぎ特有の辛味のもとには抗酸化作用があり、動脈硬化の予防に役立ちます。疲労回復効果のあるビタミンB1の吸収を高める作用もあります。β-カロテン、ビタミンCが含まれ、風邪予防に効果的です。

■主な栄養素(五訂日本食品標準成分表)【可食部100gあたり】
  • カリウム・・・220mg
  • β-カロテン・・・1,900μg
  • ビタミンC・・・31mg
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大阪たけのこ

大阪では、主に北部地域、泉州地域の山間部で生産が盛んです。手入れの行き届いた粘土質の赤土で栽培される上質のたけのこは、色が白く口あたりもやわらかいことが特長です。調理法は煮物やてんぷら、炊き込みご飯など。

収穫最盛期

3月~5月

効用

ビタミンB2・Cとカリウムを多く含みます。カリウムは体内の余分なナトリウムの排泄を促すことから、血圧を下げるのに役立ちます。また食物繊維が多く、便通の改善にも期待できます。

■主な栄養素(五訂日本食品標準成分表)【可食部100gあたり】
  • カリウム・・・520mg
  • ビタミンC・・・10mg
  • 食物繊維・・・2.8g
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大阪いちじく

都市近郊の果物の代表として、大阪では明治以前より栽培され、現在では南河内地域・泉州地域で生産が盛んです。実が大きくて、甘みがあることが特長で、そのまま食べるほか、てんぷらにしたり、ジャムやお菓子などに加工されます。

収穫最盛期

8月~9月

効用

ペクチンなどの食物繊維が豊富ないちじくは、自然の便秘薬です。よく熟した実を1日2~3個食べると、腸の動きが活発になります。また、たんぱく質を消化するフィシンという酵素が含まれるので、消化が助けられます。

■主な栄養素(五訂日本食品標準成分表)【可食部100gあたり】
  • カリウム・・・170mg
  • 食物繊維・・・1.9g
  • 葉酸・・・22μg
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能勢ぐり

能勢町、豊能町、箕面市が主産地で、この地域の栗を「能勢ぐり」と呼んでいます。能勢地方原産の「銀寄(ぎんよせ)」が代表的な品種です。風味、光沢が良く、栗の中でも大変大粒で、高級菓子のマロングラッセにも用いられる甘みが強い優良な品種です。

収穫最盛期

9月~10月

効用

ビタミンB1・Cを豊富に含みます。ビタミンB1は疲労回復に効果があります。ビタミンCは肌の張りを保ち、ウイルスに対する抵抗力を高めて、かぜ予防に役立ちます。渋皮にはガン予防が期待されるタンニンや食物繊維が含まれています。

■主な栄養素(五訂日本食品標準成分表)【可食部100gあたり】
  • ビタミンB1・・・0.21mg
  • ビタミンC・・・33mg
  • 食物繊維・・・4.2g
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大阪みかん

泉州や南河内の丘陵部では、温州みかんの生産が盛んです。大阪府の栽培面積は大正末期には2,000haを上回り、和歌山県に次いで日本第2位となっていました。コクのある味の良いみかんが栽培されています。

収穫最盛期

10月~12月

効用

ビタミンC、β-クリプトキサンチン、クエン酸が豊富で、かぜ予防や美肌づくりに働きます。薄皮の白い部分には動脈硬化予防に効果的なルチンが含まれます。

■主な栄養素(五訂日本食品標準成分表)【可食部100gあたり】
  • カリウム・・・150mg
  • β-カロテン・・・1,000μg
  • ビタミンC・・・32g
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大阪ぶどう

デラウェア/巨峰/ピオーネ

全国第7位の生産量を誇るぶどうは、南河内地域、交野市と柏原市が主産地です。温暖な気候と独特の土質により、他産地よりも甘いと評判です。府内には30種類を超える品種のぶどうが栽培され、ぶどう狩りやワインの生産を中心に、直売・観光が盛んに行われています。

収穫最盛期

5月~8月

効用

ぶどうの皮の成分には活性酸素を除去する働きがあり、視力の回復や肝機能の調整、高血圧予防に役立ちます。ブドウ糖や果糖が含まれ、疲労回復に効果的です。干しブドウにするとカリウムなどの栄養価がより高まります。

■主な栄養素(五訂日本食品標準成分表)【可食部100gあたり】
  • 炭水化物・・・15.7g(ブドウ糖・・・7g 果糖・・・8g)
  • カリウム・・・130mg
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大阪もも

大阪では、主に岸和田市と河内長野市に産地があり、「包近(かねちか)の桃」(岸和田市)、「小山田の桃」(河内長野市)が有名です。消費地に近いため、甘みが増すまで木で熟させるので、糖度が高いことが特長です。

収穫最盛期

7月~8月

効用

食物繊維に含まれるペクチンに、整腸作用があり、便秘改善や肌荒れ予防のほか、糖の吸収を抑えるので糖尿病対策としても役立ちます。血圧を正常に保つ効果があるカリウムを含み、高血圧対策として期待できます。

■主な栄養素(五訂日本食品標準成分表)【可食部100gあたり】
  • カリウム・・・180mg
  • ビタミンB1・・・0.05mg
  • 食物繊維・・・2.2g
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