皆さんはなにわ特産品のひとつで、「春を呼ぶ野菜」とも呼ばれている若ごぼうをご存知でしょうか。
若ごぼうは通常のごぼうと違い、根・葉・茎のすべてを食べることができる野菜で、おひたしやかき揚げなど色々な料理として楽しむことができます。
中でも、中河内地区で栽培されている「八尾若ごぼう」は平成25年8月30日に地域団体商標の登録を受けた同地区の特産品です。
今回は、八尾市内で「八尾若ごぼう」を栽培する山口信義さんの圃場を訪ねました。
若ごぼうはハウスやトンネル、露地での栽培がありますが、山口さんが行っているのは露地栽培。暖かくなる3月上旬ごろが収穫のピークです。
土から掘り起こすのには、スコップなどを使いますが、山口さんは農用フォークを使用しています。山口さん曰く、「スコップでは土まですくってしまうので、重くて負担がかかる」とのこと。腰などに負担がかかりやすい農作業ですが、細かい工夫で補っていらっしゃいました。
地元大阪ではなじみの深い若ごぼうですが、東京などへ行くとなかなか見当たりません。3月7日と8日に代々木公園で行われた「NHKふるさとの食にっぽんの食全国フェスティバル」では、JAグループ大阪として出店し、大阪産農産物のPRを行いました。東京では売っていない「八尾若ごぼう」に多くの来場者が「これは何?」「どうやって食べるの?」と興味津々。
毎年このイベントで買うのを楽しみにしているリピーターもいて、知名度は徐々に広がりつつあるようです。